卵は貴重なタンパク源。朝から目玉焼きや卵焼き、そのまま「TKG」などで食することが多いですね。
でもご存知でしょうか?卵を産む鶏の飼い方に区分けがあることを。
1、ケージ飼い
鶏をケージ(カゴやオリ)に入れて飼う方法です。日本の養鶏場は90%以上がこのケージ飼いですので、市販されている卵のほとんどはこのケージ飼いで採れた卵になります。
ケージ飼いのメリットは効率よく卵を生産できることに尽きます。
鶏舎にいっぱいにケージを組み上げて少ない面積で多くの鶏を飼育します。すぐ目の前に餌があり、動かなくても餌やりや収卵が簡単にできるコスト重視の飼い方です。日光も入らずほとんど身動きもできない状態で飼われるため常にストレスのかかった状態で過ごすことになりますし、衛生管理のために薬剤に頼らざるを得ません。
◯成長ホルモン
◯抗生物質
◯遺伝子組み換え食品・薬剤添付の餌
◯体が弱いためのワクチン投与
ざっとこれだけの薬剤が投与されている可能性があります。
2、平飼い
地面に鶏を放して飼う方法です。
屋根のある平飼い鶏舎で飼う方法や屋外で飼う、または運動場つきの屋外環境で飼育することもあります。
いずれも鶏本来の生活環境に近く、健康に過ごすことが可能です。
これだと地面をつついたり、砂を浴びて自分で衛生状態を保つこともできますし、自由に動き回り体を健康に保つことが可能です。
ケージ飼いと平飼いの1日の運動量の差はなんと、ケージ飼い1メートルに対し、平飼いは約1キロという驚きの差です。これだけ見ても平飼い卵の良質な状態が伺われますね。
ただ平飼い卵は環境を整えるためにかかるコストが大きくなります。
そしてそれは消費者である私たちに価格として反映されてきます。ケージ飼いの一般的な卵が150〜200円程度とするなら、平飼い卵はその2〜3倍の価格設定になっています。
しかし健康に飼育されることで
◯卵も旨味とコクのある本来の味わいが実現
◯生臭さがない
◯薬剤を使用しないため安心して食べられる
というような大きなメリットがあります。
うちの最寄りのスーパーでも以前から6個300円の平飼い卵が数パック程度、慎ましく並べられていました。
それなりの価格なのでそう飛ぶように売れていくわけでもない様子です。
ところが、ここ最近10個450円程度の新しいラインナップが規模感を大きくして登場しました。
小売店は売れなければ新展開などすることはありません。
つまり、現在の食品添加物や残留農薬に危機感を抱いている分かっている人たちは確実に購入しているということです。価格面のハードルはありますが、毎日でなくともできる範囲でこういった良品を取り入れることは、健康維持に直結するだろうと思います。
私たちは日々氾濫する情報に取り囲まれていますが、本当に有益な情報、知らなければいけないことは逆に遠ざけられている傾向にあります。
しっかりとアンテナを立て、それに引っかかってくる食の安全性や医療に関する情報をできるだけ多く集め、吟味・判断して日々の暮らしに還元していきたいですね。