婚活市場で華やかに注目を集める、医師、弁護士、会計士、実業家などのハイスペック男性。
最初に目が行きがちなのがその所得の高さ。それに加えて知的さ、回転の速さや行動力などが総合的に男性として彼らの非常に強い魅力を構成しています。
女性ならば程度の差はあれ、素敵だなと思うことがあるかと思います。
中にはこうしたハイスペック男性のみを狙い、それなりの戦略を立てて婚活の臨む人も多いです。
このように人気の彼らですが、実生活では当然、普通の何倍ものプレッシャーに晒されています。人命を与る医師、ミッションクリティカルな高収入エンジニア等々そのストレスは一般人には計り知れないものがあるでしょう。
それゆえに、彼らがパートナーに求める条件も◯家事をしっかりやってくれ、◯寂しがって構ってもらおうとせず、◯自分の仕事に口出しすることなく、◯同じくらい稼ぐ、という別の意味でのハイスペック女性を求めます。
これはこのような勤務条件下における自然な欲求だと思いますので、この要求がいいとか悪いとかそういうことへのジャッジをしたい訳ではないのです。ただ気になるのは単純に条件に惹かれて結婚した場合の女性のその後です。ここにあなたの幸せがありそうですか、と。
結婚に求めるものはそれぞれだと思いますが、両者にとって同じように家庭が癒しの場であることが一番大切なことです。片方だけの安らぎで構成される幸せは心許ない砂上の楼閣のようなもの。いくら我慢や妥協を自分に強いてもいつ破綻が訪れるかわからないのは不安なものです。
自分が結婚後に本当に求めるもの、譲れないものというのはじっくり自分に向き合わないと意外に自覚できていないものです。そして、こうした心踊る憧れの条件をクリアしていなくても、普通に働き、心に秘めたささやかな夢を持ち、多少不器用さはあってもやはり家族が欲しいという願いから地道な婚活を今日も続けている方がたくさんおられます。そしてこういう普通の結婚が今とても難しくなっていきていることには構造的な問題を感じますし、本気で対策を考えなければならないと強く思います。
カリヨンベルはこうしたニーズにこそコミットする相談所であり続けたいと思いますし、将来的に、同じ志向性を持った人同士の繋がりを作っていく場づくりも推進していきたいと考えています。