失言王にならないように気をつけて

何かと緊張しやすい初デートやお見合いで、うっかり余計なことを言って次につながらなかったり、交際に進めなかったりすることってありませんか。

普段の生活でも、悪気はないのですがつい余計なことを言ったと後から赤面して「やらかしたなぁ」といろいろ気になったりしますよね。

男性「ご出身はどちらですか」

女性「◯◯県なんですよ〜」

男性「あ、◯◯県ですか。僕も昔長期出張で行ったことがありますよ。特に△△市はちょっと交通事情が残念ですよね、できればもう行きたくないですよ〜(笑)」

女性「・・・・」

これは実際に聞いた話です。◯◯県のいいところを引き出して盛り上がりたいところなのに、男性の嫌な思いが強すぎてつい口が滑って、女性は地元を貶されたような気分になっていましました。ちょっと「重症」なケースですが、これでは進展しないのも納得ですよね。

 

ではなぜ人は失言してしまうんでしょう。

実は失言しやすい人には特徴があります。一つ目は「気分で言ってしまう」タイプ。サービスのつもりやつい気分が乗ってしまって、余計な一言を言ってしまう。

もう一つが「話が迷走する」タイプ。話の着地点を考えずに思いつくまま喋ってしまい、気がついたらこちらもいらないことまで言ってしまう人。

どちらも悪気はないのに相手を不快にしてしまう。そして往々にして、相手は何がまずかったのか細かいことまで言ってくれず、パターンの改善ができないまま同じことを繰り返してしまいがちです。

 

失言を防ぐには、①今日はどういう状況の場なのかをはっきり自分に宣言しておくこと。そして②間をしっかり取って、口に出す前に精査する時間を作ること、です。

②の間については、つい沈黙を恐れて早めに切り上げてしまう傾向があります。自分で思っているほど、ゆっくり間を取っても「じれったい人だな」と思われることはありません。

というのは人間は3秒の間でも、聞いている相手にはその1/3程度にしか感じられておらず、反対に話者の方はその3倍くらいに感じられるということが心理学の実験で明らかにされているからです。

ですので、ちょっと長いかなという程度にしっかり間をとって、次に言おうとすることや、最終的に話をどこに落ち着かせるのか考えながら会話を進めて行く方が好印象を持ってもらえる楽しい会話になるのです。

 

さらに付け加えると、今は価値観が多様化が顕著で、自分にとっては当たり前のことでも、他の人にしてみたら信じられないほど前時代的だったりするなど、社会的の流れ的な事情もあります。やや窮屈ではありますが、世の中の主流の価値観やお相手の価値観を慎重に見極めながら、自分をアピールしてくことが重要ですね。