結婚にいいイメージを持てないのはなぜ

あなたの結婚後のイメージはどんな様子でしょうか。

どんな物事でも青写真というものが必要で、それに沿って作成を進めていくものですので、当然婚活についても結婚生活のイメージというのはけっこう重要です。イメージが湧かなければどんな人と交際を進めていけばいいのかの決め手がわからなくなってしまいますよね。

この点、「どんな家庭にしたいか(なりそうか)」ということを考えてもらうと、だいたいその方の結婚生活への期待値というものがだいたい形を取り始めます。

ふつう積極的に結婚したい希望を持たれている方は「毎日笑いがたえない家庭」とか「なんでも包み隠さず話し合える家庭」とか明るいイメージを語られることが多いです。そういう方々は概ね生育過程で楽しい家族関係を構築されていた方、ご両親との関係が良好で、人間全般に対して信頼できる印象を強めに持っておられることが多いように思います。

 

しかし反対に、結婚はしたいけれどどんな結婚生活になるかと考えると浮かんでくるのは「余暇の自由がなくなる生活」、「お金の自由がなくなる生活」、「趣味にかける時間がなくなる」、「相手の機嫌を気にする生活」などネガティブなイメージしか浮かんでこない方というのも居られるんですね。こういう気持ちを抱えて婚活をしているとなぜかどこかでつまずいて、どうも成婚まで至らない、ということが起きやすいです。

これはご自身の今までの経験やご家庭の中で、「結婚したらこうなる」というよくないイメージが定着してしまっているのでしょう。

私自身も「結婚するメリットは?」と正面から聞かれたこともありますが、なかなか手ごわいスタート位置になりますね。

 

自分の中で「結婚したい(かも)」という自分と「本当は不安」という気持ちがせめぎあっているとうまくいきかけていても自分自身でブレーキをかけてしまうことになるのです。

最近の若い方々の「結婚離れ」現象もこういうことが原因の一つだと言われています。

男女とも金銭的な問題以外でキーワードとして「縛られる」ということへの不安が強いのかなと感じます。

しかしそもそも快適な関係性であればその先に「縛られる」ということよりももっと楽しいこと、素敵なものが浮かぶはずですので、やはりその方の現実としてネガティブなもののパワーが強いことから起こるのでしょうね。

「縛られる」くらいなら一人でいるほうが「マシ」

「互いに傷つけ合う」くらいなら一人でいるほうが「マシ」

プラスではなく、マイナスにならないことを選択しての結論なのかなと考えると寂しい気持ちになります。

 

そういうときに、結婚のメリットとして、実際的な側面としては共稼ぎのほうが経済的に安定するとか、子供を持つことができるとか、親御さんが安心するとか、そういったことを並べてあげたらいいのでしょうか。

私としては逆にそれよりも、今不安に思っておられることをアウトプットしてみてはっきりさせ、そのことについて「自分がなぜそう思うのか」「誰の顔が浮かんでくるのか」「その人と自分の関係は」などといったことをゆっくり考えてみることのほうが大事な気がします。

これまでの経験がものごとの全てではありません。誰でもいろんな人生の展開がその気になりさえすれば開かれているのだと思います。