誰でも心の強さや得意な面と反対に苦手なことや弱い面も表裏一体で持ち合わせているものですよね。
ご自分の強い面と弱い面をあなたは把握されているでしょうか。
ただ少なくとも人前で弱い面というのはなかなか出したくないものです。そうして大抵人は強がってしまいがちなのです。
でも自分の弱い面を把握していて、それをまわりに見せた場合、かえって好印象を持たれるということがあるのです。
これは「アンダードッグ効果」と呼ばれるものです。
この「アンダードッグ」というのは「負け犬」を意味する言葉です。自分のまわりで不利な状況にいる人を見ると、つい助けてあげたり応援したくなる心理を言います。判官贔屓(ほうがんびいき)という言葉もありますよね。プロ野球でもご贔屓の球団がいくら負けても、いえ負けていることが多いほど熱烈に応援するファンが後を絶たないという現象を聞いたことがおありでしょう。
恋愛でもこれは同じで、いつもプライドが高く見栄っ張りな人よりも、自然に弱みを見せる人の方が近寄りやすく素直な印象を持たれやすいのです。またそのように感じて好意を持った場合、親切で優しく接しようという気持ちになりやすい傾向があります。自分から弱みを見せることで、お相手からの優しさを引き出す機会が増えるのですね。
また弱みを見せられるということで自分も開き直ることができます。目の前の対象に自分らしさをそのままアピールすればいいので精神的にもゆとりが生まれるでしょう。
またいい意味でハードルを下げることができますので、ちょっとした失敗なら多めに見てもらえるというありがたい特典も付いてきます!
男性目線でいえば弱さを見せる女性を放っておけなくなり、女性目線ではお相手の男性のタイプによっては母性本能をくすぐられることになります。たまに「どうしてあんなダメ男くんがあんなにモテるの?」というような不思議なことがありますよね。あれはこのような心理的な現象の作用によるものです。
力を抜いた方が得をする、というこの面白い効能。
いかがですか。恋愛では強く大きく見えることも大切ですが、小さなスキや弱みもお相手を安心させ心を開いてもらう有効なメリットになるのです。いつも頑張り屋で完璧な自分を大切にしている方は、ちょっと方の力をぬいてみることもオススメですよ。