結婚相談所でのお見合いや交際は「総当たり戦」のようなところがありますが、上手くいく相手に巡り会うと面白いように簡単に進展して成婚にたどり着けます。
つまりニーズの一致するお相手=ご縁がある人、という図式になります。
前回、妙な駆け引きをせず好きな気持ちを隠さず告白してもダメな時もあるのに、という疑問を残していましたが、結局これも同じです。ニーズが一致する相手かどうかを見極め、そして相手のニーズを満たせることをアピールことが重要なのです。
好きな気持ちが相手に知られて冷めて断られるわけではないのです。そもそもその相手はあなたとつきあいたいというニーズがあったでしょうか。ひょっとしたら誰かとつきあいたいということすら求めていなかった可能性もあります。
企業での営業手法を考えてみましょう。優れた営業マンは見込み客に対して最初にラポール(精神的な絆)を形成しつつ、相手の求めているものをうまく引き出しますね。この時点で顧客への「好き」な気持ちを隠したりはしません。堂々と好意を示しつつ、相手のことを理解しようと努めるのです。
婚活でも同じです。相手が結婚生活で何を求めているのか、どういう生活に魅力を感じるのか、結婚相手に一番求めるのは何か。これを限られた時間で徹底的に情報を引き出すのです。その上で自分ならそのニーズにこのように答えられますよ、と伝わりやすくアピールすることで相手の気持ちを自然に近づけることが可能になります。
成婚の後には長い結婚生活が続いていきますので、お互いに本当の意味で自分が幸せになれるお相手とご縁を結ぶことにならなくては意味がありません。一般の恋愛関係では自分自身の目にフィルターがかかり難しいところもあるこうしたすり合わせや確認も結婚相談所での活動だからこそ、より冷静に実践しやすいと言えると思います。