マッチングアプリの難しさ

最近は手軽にできるマッチングアプリが増えています。また従来のマッチングアプリと結婚情報サービスの中間のように毎月一定数のお相手候補を推薦してくれるものなど、バリエーションもいろいろです。

よく「会えるアプリ」とか「会えすぎる」アプリ、などのキャッチフレーズを目にしますが、概ね「会え」るでしょう。逆にマッチングアプリでなかなか会うまでたどり着けない場合は結婚相談所でも最初にいろいろ戦略を考える必要がありそうです。

 

ただ問題はここから先です。既婚者が混じりやすいなどの点は今回は省きますが根本的にアプリには結婚に結び付きにくい特徴があります。それはアプリ登録者の結婚に対する「温度感」です。

プロフィール欄には結婚観という項目があり、結婚について「今すぐしたい」「いい人がいればしたい」「2〜3年のうちにしたい」などの選択肢があると思います。私の肌感覚ですが、まず男性で「今すぐしたい」と書いている方は各アプリとも非常に少ないです。

また、女性の場合「いい人がいれば」や「2〜3年のうちに」にしている方が「今すぐしたい」にしている場合に比べて多くの「いいね」を獲得できるという傾向があります。

ちなみに、「今すぐしたい」にしてプロフィールで結婚後のイメージを滔々と語っている男性が、会うとなるとちょっと話が変わってきて「おつきあいの延長上に結婚がないという訳ではない」などになってくる猛者(?!)もいたりするのでここらへん注意も必要ですね。

 

やはり男女の結婚から感じるプレッシャーの違いを露呈しているように思えますが、結婚相談所のように縛りがなく自由度が高い分、成婚への道のりは遠そうです。仮に「今すぐしたい」女性が「2〜3年のうちに」という男性とマッチングしたとしても、成婚までモチベーションを維持できるか非常に心配です。「2〜3年」で決着がつく保証はどこにもありません。2020年のゼクシイトレンド調査では、おつきあいから結婚まで平均3.2年程度という結果ですが、アラフォー世代になれば結構長期間悩んで入籍させる方も多いようです。初婚でない方も多く、お子様の自立までは、など自分以外の問題も絡んでくるからです。

 

自然な出会いに近いような印象を持ちやすいマッチングアプリだからこそ、結婚を意識するとこういう結果になるのは当然とも言えるのかもしれません。アプリにせよ、結婚相談所にせよそれぞれのメリットデメリットを十分に理解した上で、後悔のない婚活をしていただきたいと願っています。